2017年9月21日木曜日

ぼくたちのオフィス

エンジニアの仕事っていうのは、仕事のほとんどをオフィスですごす。
だからオフィス空間は、とても大切だ。

空間というのは、不思議なもので、平板な空間からは、平板な発想しか生まれない。

だから豊かな発想が生まれる空間は、平板ではなく、奥行きがあり、凸凹があり、バリエーションがあり。さえぎるものが少なく。そして、快適な空気の循環があること。

いつもオフィスを新しくする時は、そんなことにこだわっている。


ぼくたちの本社オフィスを新しくするという話が決まった時、ほんとうに多くの才能あるデザインオフィスから提案を受けた。
本当に、感謝してます。

色々と検討した結果、イトーキにお願いすることにした。

実は、イトーキとは15年くらいまえからの付き合いだ。

以前、創業した会社を上場させ、会社の規模をドンドン大きくしていった時があった。つまり割と頻繁に引っ越しせざるを得なかったわけで、そんな時イトーキにぼくの思いを伝え、何回かオフィスの設計・施工をしてもらった。だから、ぼくの考えとか、テイストとかを知り尽くしてもいる。

今回は東京ではなく、福岡なわけだし。やりとりを開始してから随分たつので、ぼくのことを知っているデザイナーは、出世して現場仕事を直接やる機会が少なくなっていた。

担当営業の女性も、すごい能力の人だから、ぼくらのこんなちっぽけな仕事には不釣り合いなポジションにいたんだと思う。

でも、今回の件は、また昔のチームを集めてくれて、ぼくらのために、いままでの経緯を知っている人たちが、真心を込めて作り上げてくれた。

平板な空間は、創造性を阻害する。
そんなことは、いつも言ってきたこと。

そして、さえぎるものが少ない。これも、いつものこと。
なんだけど、今回はちょっとテイストが違った。

色んなビジネス経験を通じて学んだことなんだけど、結局今の時代、成功を納めている企業というのはマーケットシェア争いに勝った企業ではなく、社会の課題、つまり人が少し悩んでいること、ちょっと困っていること。そういう社会の多くの人の問題や、課題に向き合って、解決した企業が成功している。

そんなわけだから、ぼくたちがBLOCKSを通じて達成したいことも、やっぱり社会の課題に向き合い、解決していくことだと強く意識している。

そのためには、オフィスも社会に開かれていることが重要だ。社会が抱えている様々なことが見えるオフィス。

つまり社会との間にさえぎるものがない。
それが、設計時にぼくが出したもう一つのテーマだった。

実際、オフィス移転をきっかけにTECH PARK事業をはじめるつもりだったので、そこが大きく開かれた窓となり、ぼくたちの会社と社会をつないでいければいいなと思っていた。

そして、オフィス空間も、そうした意志を演出してほしい。

こだわり抜いたオフィスは、日経ニューオフィス賞も受賞し、誰が見ても良いと言ってもらえるものになった。

そして、想定を大きく上回る結果になったのは、TECH PARKを通じて、多くの子どもたちと触れ合えたことだ。

たいていの場合、社会は、大人が作っているけれど、大人は子どものために頑張っているとも言える。未来を作るのは、間違いなく子どもたちなんだから、ぼくたちは未来のために頑張っているのだ。


そんな未来が、とても些細なことで悩んでいたり、才能を見出されないでいるのは、誰にとっても大きな大きな損失だ。だから考えなければならないことがあるし、行動しなくちゃならないこともある。

そんなことで得られた気づきは、今、TECH PARK事業だけでなく、ぼくたちのビジネス全体に強い影響を及ぼしはじめている。

このオフィスがきっかけで、さまざまなことがはじまり、さまざまなことを学んだ。
同時に、ビジネスも大きく成長をはじめた。

先日 イトーキ社のサイトに、ぼくたちのオフィスが紹介された。

関わってきた人たち、集まってくれた子どもたち
毎日新しい刺激をいただけているユーザー企業の方々

ぼくたちの成長は、色んな人の想いの結晶なんだよなぁ。つくづく、そう思う。

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