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TECH PARK KIDSという遊び場について

親の都合がモロモロあったんだと思うんだけど、子供の頃、引っ越しを何回かした。

強烈な印象に残っているのは鹿島田。住んでいた時間は、わずか3年だったと思うんだけど。

地名的には、川崎市幸区古市場。なんか幸薄そうな名前だけど、子供にはとても楽しかった。町工場とヤクザが目につく町で、手焼きせんべいのお店が多くて、人情味あふれる町医者がいて、喧嘩が強くないと生き残れないところもあって。ホントに喧嘩ばかりしていた。大阪府石橋市で育ったコテコテの関西人ちびっ子が、飛び込んできばかりなのにだ。大阪に住んでた時、喧嘩なんかしたことなかったのにね。


そこでは、夕方になると風呂桶に石鹸と手ぬぐいいれたおっさんが、ステテコ姿で銭湯に行くのが日常の風景。軒先で将棋やってる人もいて、じっと見ていたら「ぼうず、勉強しろよ。そうしねぇと、おれみたいになっちまうぞ。」と言ってくる素晴らしい反面教師がたくさんいた。

近くの三角公園には、高校生くらいの知的障害のにーちゃんがよく遊びに来ていて、ぼくとすごく気があって、いつも一緒に遊んだりして、親友のようだった。年上も年下も、公園に集まる子供はみんな友達で。3人くらいで小遣い出し合って、お好み焼き屋で一つだけ注文して食べたり。

あの時代、子供には子供の世界があったけど、近所のおっさんやおばちゃんが、いつもすぐそばにいた。見たこともないおじさんも、よく話かけてきたような気がする。

今も公園はあるし、子供もいるんだけど、公園に子供がいない。

公園には、「ボール遊び禁止、自転車禁止、大声禁止」とか書いてある。ボール使えなくて、自転車乗り入れられなくて、大きな声出せなかったら、遊べないじゃん。馬鹿話もできないじゃん。

しかも塾で忙しくて、不審者いるからってできるだけ家で遊ぶようになったとか。

気がついたら社会は随分と分断されちゃったんじゃないかと思うんだよ。

子どもは、近所のおっちゃんと公園でキャッチボールなんてしなくなったし。こどもはこども。

大人だって、随分と分断され、似たような人同士が集まっていて。社会が見えない壁で仕切られたみたいになってる。

それでも大人は、自力で世界を変えることができる。でも、こどもたち。

学校と、塾と、家庭を行ったり来たりしているだけじゃ、なんかさー。こどものうちに、もっともっと受けるべき刺激とか、周りとの関わりとか。そういうのなくっちゃ。ね?そう思わん?

そう思うとったら、やれることやろーやん。ということで、ぼくたちはTECH PARK KIDSという三角公園を作ったわけだ。

ここには、小学校一年生から六年生まで、年齢の違う子どもが一緒になって宿題して、コンピュータやロボットをおもちゃにして遊ぶ。

コンテンツは、そりゃもうぼくらエンジニア集団だから、そこらへんにある教科書なんか使わない。こどもが楽しんで何かをつかめるように、毎日毎日コンテンツを練りなおして、考えている。こどもの個性も違うし、年齢も違うからさ。こどもが大人に合わせるんじゃなくて、ぼくらがこどもにあわせてあげるべきだしね。だって、おれらプロだもん。

そりゃぁ、五年生が仮想空間に頑張って作った家を、二年生はぶっ壊すこともあるさ。そういう時は、やっちゃいけないことって何なのか学ぶ機会だし、年下の子が悪気なくやったことを許してやる度量を養う機会だし。まー、いうたらそんなのうちのスタッフ、すぐ直せるしね。

集まってくるこどもたちも、個性豊かで、みんなとびっきり可愛い。


YouTuberになりたいって、目をキラキラさせながら通ってくる子とか。おうちに帰ってから、今日TECH PARKでどんなゲームを作ったのか、お父さんに30分かけて熱く語った人見知り激しかったはずの子とか。

こどもなんだから、おもいっきり自由にやればいい。こどもなんだから、大人がちゃんと先回りして、抑制すべきところを抑制できるように導いてあげればいい。

発達障害とか、そんな言葉がドンドン世の中を歩きまわってるけど、気にすることなんかない。誰だって、うまく会話できないこともあるし、そんな気になれない時期だってあるさ。だってこどもなんだから。

規定された言葉なんかに負けないで、自由に、そしてちゃんとみんなとうまくやっていけるように。年齢が違っても、大人が相手でも。

だいじょうぶ。

だって、ぼくらは、みんなの味方だからね。

コメント

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