2015年12月31日木曜日

技術系企業における人材育成について


技術系企業にとって、育成というのはとても大切なテーマだ。

経営者が考える方向性とかビジョンとか、そういうものがあったとしても、それを具体的に遂行する力がなければ絵に書いた餅。だから遂行力があって、ビジョンがあって。この両方が噛合うと企業は先に進む。

で、遂行力とは何か。
それは、具体的なテーマを遂行するために必要な知識能力

例えばあるデータの集まりから、今後起きるであろうことを予測するということがテーマとしてあったとする。必要な知識は、統計や機械学習、そしてプログラミング技術。能力は、そうした知識を使って課題を解決していく力。

対象のテーマに知識も能力もない場合、誰かが先生になってちゃんと教育していかなければならない。学校とかでやってる育成は、知識も教えるかもしれないけれど、大切なのは能力開発

企業での育成はどうなのかというと、これとはちょっと違うと思う。

少なくともウチの会社は、自分たちの事業にとって基礎的な能力がないやつを雇用しない。だから問題があるとするなら知識。経験も含めて知識。

だからこそ、会社が目指していく方向に向かって、どのように社員に経験を積ませるのか。どうやって会社全体を習熟させていくのか。それがとても大切なのだと思う。

目指すことが、誰も先人がいないことであればあるほど、誰にとっても未知の経験だ。
だからこそ、計画的に習熟していく過程を事業計画に盛り込まなければならない。

技術的なことだけじゃなく、業界的なことも。

医療分野での課題だとか、電力自由化や金融分野でおきているモロモロのこととか。
だから、社会が抱えている課題に関しても敏感でなければならなかったりもする。

つまりこうしたことは、教師が正解に到達する力を与えていくというよりも、自らが学習し、習熟していきながらゴールに到達していくということであって、教育とは全く違う育成。つまり企業における育成とは、そういうことなんじゃないかと思う。

なので、会社をどういう方向に向けようとするのか。そのためにどのような知識と能力が必要なのかをよく考え、そこにむかって会社が習熟していくようにビジネスをしていく。

だから、営業方針が会社を育てるんじゃないかとも思う。

教育が育成だと思ったら間違いだ。経営と、エンジニアと、営業が、一体になって学習し、習熟しようとした時、はじめて育成は成功するのだと。時代が必要としているのは、そういう企業なのだと。あまりにも大きなビジネス的転換が起きているからこそ、とても強く感じる。

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