2015年12月15日火曜日

ワタミ、「渡邉」不在では回らなかったという当たり前


色々と言われがちなワタミだけど、ぼく自身は関連の飲み屋にほとんど行ったことがないので、好きか嫌いかと言われれば「どちらでもない」というか「よく知らない」。でも間違いないのは、ゼロから創業して売上高1,500億円まで持って行ったんだから、すごい才覚がある人なんだと思う。

で、昨日の日経ビジネス。「渡邉不在では回らなかった
http://business.nikkeibp.co.jp/atcl/interview/15/269473/121100022/

まぁ、なんというか。あんな才覚のある人でもこれなんだと、なんかザラザラした気分になった。

わずかな仲間と会社を創業。しかも他の会社がやらないようなことに挑戦して。だからこそ自分の信念を信じて、いつか自分の会社は、大きく成長して社会の多くの人びとから賞賛される。

たいていのベンチャー的創業者は、こんなことを考えながら創業し、経営してると思うんだ。

自分と仲間を信じて。チンケな未来じゃなく、なんか理想的なところに到達してやるんだ。と、強く信じて。

そんな風に、ほかに埋没せずに頑張り続けていると、それはそれなりに独自のビジネス感覚というか、時代感みたいなのを掴み始める。だってビジネスは、仮説と検証をひたすら繰り返すものだと言えるからね。

で、とにかく頑張って。経営者なんだから、嫌なことなんて山ほどあるし。それでもいちいちくじけてるわけにいかないし。結局自分の信念だけが拠り所みたいな状態。それでも衰えない情熱みたいなもので頑張り続ける。

そういうことができると、繰り返す「仮説・検証」が自分を導いてくれて。そこに若干の才覚があると、事業は成長をはじめる。

で、そんな風に成長しはじめると、世間的には放っておかない。
メディアをはじめ、いろいろと取り上げられ始めるわけだ。

ここらへんがスタートアップ企業の、本当の試練の始まりというところじゃないかと。

つまりそういうユニークな経営者は、メディアとかイベントとか、そういう側からすると面白いので取り上げたい。

経営者側は、自分が取り上げられることで会社の認知度があがり、ビジネスにもプラスになると思いはじめる。ここらへんは、創業してからの悔しさというか、認められなかった経験というか。いったん何かを失ったような気分になって、そこから這い上がろうとしているというか。そういう人ほど、こういう自分に脚光があたってくることを望むんだと思う。

まぁ、その人のビジネス感というか、考えというか、そういうものが聞くべきものをもっていればいるほど、その経営者に脚光があたり、注目があつまり、メディアがとりあげ、イベントに呼ばれ、懇親会で人と会い、パーティに呼ばれ、人脈は広がり。そして、こういう流れが、スパイラルにレベルが上がっていって。

当たり前だけど、こんな風になればなるほど会社に割く時間は短くなっていく。だってこれは、経営者のスター化であり、経済というかエンターテイメントの時間なわけで。だからこそ同じようなことを言ってるとエンターテイメント的にはつまらなくなるので、いろいろ頑張って注目を浴びるに値する状態を作り出したりする。イベントを主催したり、パネルに出たり。などなど。

こんなことやっていたら時間の問題もあるけど、気持ちのシェアが落ちていく。

それまでは、会社の些細なことまで心を砕くことができたんだけど、だんだんそれができなくなっていく。でも、会社をそこまで大きくできたなら、自分と思いを同じくする仲間がいるはずで、だんだんそいつに「ちゃんとやっといてくれよ」という流れになる。

でもね。間違っちゃいけない。そんな優秀な仲間がいたとしても、その人は、あなたの情熱とか、頑張っている姿勢を信じて頑張ってきたわけだから。

結局、急成長する企業の経営者って、ほかの人が簡単に代わりをできるわけがない。経営者に会社決定のほとんどが集中してたっていいじゃないか。普通の会社とは違うと言われたっていいじゃないか。

問題は、社会(顧客と言うところかもだけど、やっぱり社会だと思う)から望まれることをやっているか、そしてそこにビジネスはあるのか。この2点だと思うんだよ。

「いつか社会から賞賛される会社にしたい」という気持ちは大切だし、そうすべきだと思う。でも、そのために「世間の当たり前とは違うこと」を信じてやってきたからこそ成長したわけで、そのリーダーが現場から離れてしまい、しかも「世間的な当たり前」を目指してしまうと、その会社の根っこみたいなものがなくなってしまうというか。情熱の炎を燃やし続けてきた燃料が尽きるというか。そういうことじゃないかと思うんだよな。

ワタミ関連のお店にほとんど行ったことがないので、ワタミを離れてよくあるベンチャー企業の話として書いたので、現実とはちょっと違うとは思う。でも渡邉社長がどういう人であれ、これまでの努力は容易に想像できるのであって、それがこんな風に瓦解していくのは、忍びないというか。まぁ、きっとここからもう一度立て直すんだと思うけどね。大変だってやんなきゃいけない。それが創業者だし、経営者だし。

まー、ほとんど自分に言ってるんだけどね。

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