2015年12月31日木曜日

2015年のお礼と、2016年に向けて 年賀状的な

もうすぐ2015年が終わろうとしています。
今年は、本当に、本当に、いろんな人との出会いがあり、様々なことが始まり、可能性が大きく広がった年でした。

社内外の今年お会いした全ての人に、心から感謝を捧げます。ありがとうございました。

そしてまもなくはじまる2016年は、グルーヴノーツにとっても、自分にとっても、とても大きな転換点になるでしょう。

かつて東京で起業し、業績を伸ばし、上場し、MBOをし。様々な経験をしてきました。

単純に業績を伸ばすだけなら、そんなに難しくないことも知りました。しかし成長には、意義のある成長、意義があるからこそ持続する成長というのがあるということも感じました。それはなかなか実現するのが難しく、なかなか簡単には達成できないことも。

ぼくが福岡に移住したことも、こうしてグルーヴノーツという会社の社長でいることも、自分が理想とする事業を組み立てるには、不可欠だと思って決断したことです。そしてこの会社には、ぼくが敬意を感じられる魅力的な社員がいます。

そして、自分だけでは到達できなかった広がりを作れたのは、もう一人の代表取締役である佐々木のおかげです。

ほんとうにありがとう。みんな、ありがとう。

ぼくたちは、経済的に成長していきます。そして経済的な成長だけでなく、社会にとって必要な存在として成長していきます。それは、単純な業績拡大を求めるだけでは乗り越えられない大きな壁を、軽々と乗り越える力になると信じています。

そして。

来年は、もっともっと忙しく、仕事漬けの毎日になると思います。
そんな状況でも、なんかバランスを保っていられるのは、海のおかげです。
不思議なもので、海に行くとリセットして帰ってこれます。

カイトボード仲間のFacebookの書き込みや、なかなか会えない人でも、海に関わって生きている人たちの書き込みは、いろいろあっても最後にバランスを取り戻せる場所があるんだなと思うことができて。生活にリズムを作ってくれるというか。うまくいえませんが、とても助けられています。

器用なところと不器用なところがアンバランスな人間ですが、そこはご容赦いただきつつ、出会えた全ての人に感謝。2016年もよろしくお願いします。

技術系企業における人材育成について


技術系企業にとって、育成というのはとても大切なテーマだ。

経営者が考える方向性とかビジョンとか、そういうものがあったとしても、それを具体的に遂行する力がなければ絵に書いた餅。だから遂行力があって、ビジョンがあって。この両方が噛合うと企業は先に進む。

で、遂行力とは何か。
それは、具体的なテーマを遂行するために必要な知識能力

例えばあるデータの集まりから、今後起きるであろうことを予測するということがテーマとしてあったとする。必要な知識は、統計や機械学習、そしてプログラミング技術。能力は、そうした知識を使って課題を解決していく力。

対象のテーマに知識も能力もない場合、誰かが先生になってちゃんと教育していかなければならない。学校とかでやってる育成は、知識も教えるかもしれないけれど、大切なのは能力開発

企業での育成はどうなのかというと、これとはちょっと違うと思う。

少なくともウチの会社は、自分たちの事業にとって基礎的な能力がないやつを雇用しない。だから問題があるとするなら知識。経験も含めて知識。

だからこそ、会社が目指していく方向に向かって、どのように社員に経験を積ませるのか。どうやって会社全体を習熟させていくのか。それがとても大切なのだと思う。

目指すことが、誰も先人がいないことであればあるほど、誰にとっても未知の経験だ。
だからこそ、計画的に習熟していく過程を事業計画に盛り込まなければならない。

技術的なことだけじゃなく、業界的なことも。

医療分野での課題だとか、電力自由化や金融分野でおきているモロモロのこととか。
だから、社会が抱えている課題に関しても敏感でなければならなかったりもする。

つまりこうしたことは、教師が正解に到達する力を与えていくというよりも、自らが学習し、習熟していきながらゴールに到達していくということであって、教育とは全く違う育成。つまり企業における育成とは、そういうことなんじゃないかと思う。

なので、会社をどういう方向に向けようとするのか。そのためにどのような知識と能力が必要なのかをよく考え、そこにむかって会社が習熟していくようにビジネスをしていく。

だから、営業方針が会社を育てるんじゃないかとも思う。

教育が育成だと思ったら間違いだ。経営と、エンジニアと、営業が、一体になって学習し、習熟しようとした時、はじめて育成は成功するのだと。時代が必要としているのは、そういう企業なのだと。あまりにも大きなビジネス的転換が起きているからこそ、とても強く感じる。

2015年12月29日火曜日

福岡に進出するということについて


福岡に移住してくる人が多い。

調べてみると、初めて国勢調査をした大正9年から、戦争時期を除いてずーっと人口が増えている。なので「福岡移住計画」という福岡市のプロモーションのおかげではなさそうなんだけど。とにかくファンダメンタルに人口増が続いている都市だ。

福岡ローカルに限定して考えてみると、人口増を前提にしたビジネスはいいとしても、法人向けビジネスは、ビジネス規模も先進性という意味でも、あまり期待できない。なので、地元企業を対象にしたビジネスをしている会社は地道にやるしかなくて、アグレッシブな挑戦がしにくい状況。だから、大きく成長するという絵を描けないでいるところが多い。

それなのにだ。進出する企業の話はきわめて多い。

これは一体なんなんだ。ということなんだけど。

まぁいろいろ聞いてみると、福岡に進出した企業、進出を検討している企業の一番の関心事は、人材。それにつきる。

福岡は、なかなかセンスの良い人が多いし、地頭も悪くないし、都会的だし。裏表もなく、排他的なところがない。

ここでチームを組んでビジネスやったら、うまくいきそうだなぁ。と。

福岡でビジネスを獲得するというのではなくて。仕事なんて自力でいくらでも持ってこれるという自信のある人間にとっては、信頼できるチームの方が大切だからね。

でも、実際進出してみると、これがなかなか人材獲得できない。

そもそも地元企業の経験しかないと、アグレッシブな挑戦ができていないこともあり、戦略的なことは苦手で、戦術的なことに強い。

だから経理はできてもCFOにはなりえず、技術はわかってもCTOとは言えず、広報はできてもマーケティングではなく。

まー、考えてみたらそこまで優秀なヤツは、どこ行ってもなかなかいないわけなので。だったら偶然に頼ってないで、自分で頑張るか、信頼できるやつをひっぱってくるか、育てるかしかないわけだ。

そして、育てようとしたら、頑張って質の高い仕事を取ってくるしかない。
(このテーマについて別に記事を書きました。)

とはいえ東京とは違って、福岡の人は、仕事の内容も重要なんだけど、人を大切にする。尊敬に値する人がいるかどうか。信頼できる人がいるかどうか。そこが一番重要なんじゃないかな。

だからチームができあがるととても強く。だから採用はとても大切で、優秀な人間がいないと優秀な人が来てくれない。つまり優秀な人間を採用しないと優秀な人間が採用できない。

もちろん経営者はすごく重要だけど、そもそも魅力感じてもらえない経営者だとしたら、それ以前の問題だろうし。

そして、その上で仕事の内容。人生の一時期を賭けるのにふさわしい仕事なのか。

だからこそ、子会社をつくったり、拠点をオープンするのではダメなんだと思う。やるなら本社ごと引っ越してくる。そして経営者は移住する。そこまでやることができれば、優秀な人間は自然と集まる。

そして、そういう会社が福岡に増えてくると、成長の絵を描けないでいる地元企業は、ジワジワと人材流出していく。そうなると、本当の意味で、生き残るための挑戦というか覚悟が決まって、福岡はもっともっと面白くなる。そう思うんだよな。

2015年12月25日金曜日

ベンチャーと組みたがる大企業 ぼくらが取り組んでいること


最近、大企業がベンチャーとのコラボレーションをしたがっているように見える。いろんなマッチングイベントもあるし、特定の企業がアイディアを募集しているものもある。

これは最近の傾向なのかというと、シリアルアントレプレナー的にベンチャーの起業をしている自分からすると、昔っからこういう傾向はあるにはあった。

ベンチャー企業とのコラボレーションというより、独自のノウハウや技術を持つ企業とのコラボレーション。大企業じゃなくても、そういうものを持っている会社と組み、自分たちだけでは乗り越えられないことを乗り越えていく。

しかしながら、こうした発想をする会社は、これまでのところ進取の気性に富むというか、新しいことにチャレンジする性質の会社、もしくは思い切った発想をしていかないと駄目だと思っている管理職がいる会社だった。

それが、最近はホントに様変わりしてきたように思う。

結構ガチガチの会社だったはずなのに、ベンチャーとのコラボレーションを真剣に考え始めている会社が、すごく多くなってきた。

なんでなのか?

ここにぼくらが得意としているIoTという言葉を当てはめてみると、ちょっとだけわかりやすい。

IoTというのは、デバイスに通信機能がつく話でも、インターネットと装置が連動する話でもなく、デバイスや装置を媒介して、利用者や社会企業が密接につながっていく世界、そうしたことから、これまで考えられなかったようなビジネス的広がりを作り上げていく。そんなこと。

つまり、自社の装置や製品を通じて、今までと全く次元の違う世界を作り上げていきたい。だから、圧倒的に通信量やデータ量も増えるはずだし、データのカタチも表形式なんかじゃ表現できないほど複雑。そしてつながってくるデバイスというか、アプリというか、つまり社会との接点ということなんだけど、そういうものも圧倒的に数が多い。

で、大企業であればあるほど、こういう時に相談している相手はSI会社。大手であれ、中堅であれ、お決まりのようにSI会社に相談している。

ここでお約束の「だからSI会社はダメなんだ」とは言いたくない。

SIビジネスは、これまで散々苦労して進化をしてきた。だけど、その進化のほとんどは、リスク回避のための進化。

めちゃくちゃな要望を受けてしまって、すごい赤字を抱え込んだ経験なんて、SI会社ならどこも嫌というほどある。だから、リスク回避のためのプロジェクト管理、リスク回避のための契約、リスク回避のための見積り。

なんでもかんでも、リスクを背負わないためにどうしたらよいか。

でもその一方で、社会は大きく変化した。携帯電話を使って音声でつながっていた人々が、いまや電話なんて使わないで、スマホを使ってSNSでつながっている。

ホテルや飛行機の予約確認メールを、人工知能が自動的に判断してくれて、カレンダーに予定を入れてくれる。

写真をSNSにあげたら、そこに写っている家族や友達の顔を判別してくれて、自動的に名前でタグ付けしてくれる。

モバイルゲームでは、友達とオンラインでつながりながら、一緒にモンスターをやっつけたり。

ちょっと前だったら、こういうことは、特別な世界の話と言えたかもしれない。でも、もうそんなことは言えないほど、社会に浸透してしまった。

コンシューマ向け事業を次々切り離して、企業向け事業に集中するリストラをやっている東芝とは全く逆で、多くの企業は企業とのつながりを求めているのではなく、個人というか社会とのつながりのあるサービスへ、大きく踏み込みたがっている。(まぁ、つまり東芝のリストラは自滅だと思っているんだけどね)

だからこそSI会社がリスク回避のためにやるべきことは、技術革新であるべきだった。契約方法を変えたり、成果物の扱いを工夫するとかでもなく。DBもそうだし、プログラミングのメカニズムも抜本的に変え、アーキテクチャとか設計を抜本的に変えていく。そういうことができれば、プログラミングは単純化していき、システム構築の難易度は抜本的に下がり、性能も改善し、コストも削減され、結果的にリスクは大幅に回避される。

でも、実際のところこういうマインドで取り組んでいるSI会社なんて皆無。

だから、事業会社が相談しても、「そんなの無理」なわけで、でもSI会社からすると「無理」とは言いたくないから、「ありえない金額」を提示したり、「ありえない納期」を示してやんわりと相手のやりたい気持ちをそぐ。それでもやりたいなら、「ありえないレスポンス」で仕上げて、ドン引きさせて話を終わりにさせる。(いまどきの感覚で言ったら、応答速度3秒で、「ありえないレスポンス」だからね。「確実に1秒切ってこいや!」みたいな。)

新しい世界に踏み込まなきゃいけないというのは社会全体の雰囲気ではあるんだけど、実際踏み出すことができる会社は、それなりに余裕があるというか、余裕がないというか。つまり会社規模が大きく、市場占有率がそれなりにある会社。業界が抱えているジレンマが会社のジレンマで、業界の可能性が会社の可能性みたいなところ。

だからこそ、感じている問題意識は高く、やらなければならないという意欲は、現場に近いところでも、経営層でも、フツフツと燃え上がる寸前の炎のように、強く、とても強く存在する。

だからこそ。あえて。ぼくらがやっていること。数十億件のデータを数秒で処理することだって、データ量がいくら多くなっても瞬時に応答を返すシステムだって、複雑なデータ構造を驚くほど単純に実現することだって、やり方さえ間違えなければできることなんだし、そのために驚くようなお金なんていらない。

ぼくらはテクノロジーの会社なので、テクノロジーがより良い社会を作り上げると信じたい。だから、もっと良い社会のために情熱の炎を燃やそうとしている人たちを、テクノロジーで支えて、一緒に未来を作り上げていきたい。

だからこそ、そういう人たちのための製品とかサービスを提供している。

だって、とても多くの人がそれを望んでいて。だからこそ、きっと未来は、少しずつ楽しくなるはずなんだよ。「やっぱりダメなんだ」というため息を、少しずつ消し去っていかないと。だから忙しんだけど、だから楽しい。

2015年12月23日水曜日

覚悟を決めて経営判断を。 やるっきゃないわけだし。



仮にソフトウェアを武器にした会社を起業したとする。

大抵の場合、コストの大半は人件費と家賃。しかも固定的に支出されるコスト。

このコストをどうやって回収するかと考えるなら、どこかのソフトウェア開発を手伝ったりコンサルしたりして、毎月お金を受け取る。

こうして収入が支出を上回れば、会社としては継続できる。

でもちょっと考えを変えて、集まった人間でナニゴトかをしでかしてやると考えたら。
まー、そのナニゴトは、人によって様々だろうから、特に規定しないけど。
とにかくナニゴトかをしでかす集団なのだと。そう思うとする。

コストは変わらず人件費と家賃だろうけど、こいつは回収しなくちゃいけないコストというよりも、ナニゴトかをしでかすためのパワー。戦力。

そのナニゴトかをしでかすためには、何らかの仕掛けなり道具が必要なわけで。そしてそれは、人が集まれば安直にできるわけじゃないだろうし。すぐできちゃうなら、すぐ真似されちゃうしね、多分。

それに品質とかデキとかだけじゃなく、社会のニーズとの関わりもあるわけで。しかもニーズはうつろいゆくものなので、時代感も重要。で、その時代感は、メディアやネットで語られているものが正しいとは限らず、やっぱり現場というか、それぞれの潜在的利用者の肌感みたいなものが重要で。だからリリースして検証し、修正してリリースしてというスパイラルを繰り返さなくちゃいけない。

こうしたモロモロのことが機能し始めビジネスとして育っていくためには、さらに仮説と検証が繰り返されていく。つまり時間が必要なのであって。そのためには、資金が必要で。

だからこそ会社として調達する資金と投資というバランスが、経営者にとっては重要な経営判断になるわけだ。

毎月の固定費を収入で賄うことだけを考えているフロー型経営者にとっては、どの仕事を受注して人をどのように割り振っていくかが重要。受注とアサイン。そんな感じ。

でも、集まった仲間で仕掛けなり道具なりを作り上げ、ナニゴトかを成し遂げてビジネスにしていくというストック型経営者にとっては、何に投資していくか、それが最重要な経営判断になる。(まー、そのまえにそのナニゴトが一番重要だろ。というのは当然だけどさ。)

調達した資金は、そのままでは現金という流動資産として計上されているだけだ。使えばなくなるし、現金は現金だけの価値しかない。それを使って、将来的に価値をもたらしてくれる仕掛けなり道具に変えていき、現金という流動資産を、人のチカラ、社員の能力によって、未来に価値をもたらし続ける固定資産に変えていく。そしてこうした活動が投資であって、楽しくも、苦しく、そしてワクワクして、苦しい経営者の仕事。

当たり前だけど、フロー型経営は、簡単に限界に行き当たる。

だからこそ、成長のための備えをして、簡単には限界に行き当たらないようする。そのために、ストック型のアプローチは絶対必要だ。

何度も言うけど、大変だけど、楽しくて、そして大変。でもね、人生は一回きりなんだからさ。

2015年12月19日土曜日

グルーヴノーツという働き方


グルーヴノーツという会社は、普通の会社とはちょっと違うことがイロイロとある。

たとえば、入社するとMacBookと同時に名刺を渡すわけだけど、名刺のタイトルは自分で考える。

会社って、役割を分担している人たちが、協力しあって事業運営している。誰かがエライとか、誰かが部下だとか、そういうのじゃなく。だから、その役割を自分なりに宣言する。それが名刺のタイトル。これ、名刺作る度に変えてもいい。「ロックスターエンジニア」っていうのをつけてるヤツがいて、個人的にはお気に入りのタイトル。

一番人気は、「プログラマー」。誇りを持って、「プログラマー」
そうやって名乗っているヤツら、かっこいいな〜。といつもホレボレする。

あとは、働く場所。

来週は、ちょっと家で仕事しますとか。家族と一緒にいなくちゃいけないとか。そういう、どうしても会社という場所に行けないときとかあるからね。なので、そういう前提で色々準備していて、オンラインになれば職場にいるのとおんなじ。

福岡本社の場合、みんな通勤時間はだいたい30分以内。だから通勤が大変だとか、そういう理由はほとんどない。それよりも、社員と家族との、なんか解決しなくちゃいけないこととかが、働く場所の自由度によって解消するなら、それは社員の不安とかを解消できるかもしれないし、それは結局会社にとってもいいことなんだから。

でも東京勤務だと、なかなか通勤時間15分というわけにはいかない。東京オフィスは新丸ビルにあって、東京駅目の前だからね。

なので、家族揃って福岡に引っ越したいというのは大歓迎。その場合、引越し代とか引っ越しに伴う費用を会社が負担する。

そんで今はちょっと休止してるけど、来年4月から再開するのが、お昼ごはん。


社内にキッチンがあって、たいていの料理ができる。

みんなで一緒にテーブル囲んで、おなじ釜からご飯をよそって。なんかねー、すごい家族みたいな雰囲気なんだよ。

で、学童保育。テックパーク・キッズという事業で一般向けに行われるんだけど、社員の子供なら無償であずかる。(来年4月から開始だよ)


これ、同じフロアにあって、専門のスタッフがいて、本読んだり、宿題やったり、ロボット作りをやったり、マインクラフトでガシガシプログラムしたり。

ホントに自分たちの子供預けるわけだから、ここで預かる子供たちは、誰でもみんな自分たちの子供。自分の子供じゃなくても、社員の子供じゃなくても。

だから、テックパーク・キッズでは、テストしたり順位を競わせたりとかしない。

ぼくらはテクノロジーが楽しいことを知っているし、テクノロジーを理解したら、子供たちの未来が、いっぱいいっぱい広がることも知っているし。

だから、楽しんでやれるように、ゆっくりでいいから、本当に自分のチカラになるようにね。


で、もうひとつが、ものづくりスペース。


これはテックパーク・メーカーズという事業として、一般公開されるんだけど、社員と社員の家族なら自由に使える。(こいつも来年4月からね)

3Dプリンタとか、レーザーカッターとか、CNCとか。あ、電子ミシンもあるよ。
もちろん、使い方講座も開催するからね。

こんなことで、社員の家庭が、ちょっとずつの工夫で楽しくなっていったら嬉しいし。

そんで、社員が家族と一緒に出社して、家族と一緒に帰る。とかね。

子供はキッズでロボット作りして、奥さんとか旦那さんはメーカーズでモノづくりをして。社員は、プログラム作ったり事業を運営したり。なんか、みんなクリエイティブな時間を過ごして、お家に帰って今日一日やったことを話しあう。

会社と地域社会は、時として相容れないものだったりするけど、ぼくらがグルーヴノーツで頑張っているのは、そうじゃない。世の中の、ちょっとしたことが楽しくって頑張れる未来。そういうこと実現したいから、ぼくらは毎日一所懸命やってるんだ。

IoTの未来って、そういうことであってほしいからね。

そして、こんな「グルーヴノーツという働き方」が、世の中の当たり前になってほしい。だからね。だからやるんだよ。

2015年12月16日水曜日

福岡に移住して感じたこと コンテンポラリービジネスと都市との関係というか そんな感じのこと


今年ももうすぐ終わりだよね。振り返ってみると、今年もホントによくあっちこっち移動した。毎年のことだけど、今年も年間100回以上飛行機に乗って、あっちにいったりこっちにいったり。

激しく移動していると、だんだん自分がどの都市にいるのかわからなくなってくるし、どの都市にいるのかはあんまり関係ないなと思えてくる。

東京(と言っても東京都じゃなくて、山手線内側のごく限られたエリアだけどね)は、昼間人口が多い分、ホントに色んな人との出会いがあるし、いろいろ雑多なことがあって面白い。この「昼間人口が多い」っていうのが重要で、個人としての生活は、様々な都市として個性あるところに住んでいて、仕事のために集まっている。だから、考えや発想の違う人がいて、そういう人同士が刺激しあい、協力しあって、新たなモノが次々生まれている。ような気がする。

そう、この「仕事のために集まっている」というところがこの街の個性。生活のための街ではなく、仕事のための街なので、生活上のしがらみもないし、近所の目を気にするような遠慮もいらないし。だから、ビジネスはビジネスとして純粋に考えて実行できる。だからスピード感があるし、大きく広がる可能性もある。

ただ、この「ビジネスはビジネスとして」というところだけど、逆説的ではあるけれど、なんとなくここにビジネスとしての限界があるようにも思える。

冷静に考えてみると、「ビジネスはビジネスとして」ということで成功できるビジネス分野ってなんだろう。まぁ、そういう分野もあるのはわかっているんだけど、なんとなく最近のビジネストレンドをみていると、生活者というか、より身近な課題によりそったビジネスの方が、激しく成功しているんじゃないかと思う。

そういう意味では、福岡という都市は、ビジネスと生活者の視点が適度にバランスしていて、社会の課題とかをビジネスの延長で自然に考えるのに適していると思うし、そういう思考の人が極めて多い。これは、現代的なビジネスを考え、作り出していくには最適な特性だと思う。

しかも福岡は、街も人も都会的だし、教養のある人も多いので、仕事の仲間としては最高に付き合いやすい。

でも福岡の人にも、それなりに限界があるように思える。つまりそれは、「ビジネスはビジネスとして」という割り切りがうまくできないところというか、なんかそんなところじゃないかと。(逆に言うと、ビジネスとして割りきらないところが、人間として信頼できるし、魅力でもあるんだけどね。)

それは、職住が近いからこその、近所の目というか、周りを意識しすぎるところとか。だから、仕事のうえではバカみたいなことはしずらくて、なんとなくコンサバなビジネス。手がたくやろうとする人が多い。チャレンジしないベンチャー企業とか。そんな雰囲気。

なので、もっとビジネスをビジネスとして割り切れれば、なんかもっと違うんじゃないかなとか。そう思うんだよな。

だからこそなんだけど、この東京的な特性と、福岡的な特性は、バランスよく両立させることができると、とても良い感じにビジネス的成長を促せるんじゃないかと思うんだよね。

だから、東京の人(東京で仕事をしている人ってことね)は、もっと福岡と接点を持ったら色々開けてくるし、福岡の人は、もっと東京と接点を持ったほうが面白いと思う。お互い全くキャラが違うから面白い。ダイバーシティというか、そんなやつ。

あー、でも支店を出すとか、時々訪問するとか、それじゃ駄目。

なので東京の人は、福岡に移住したらいいし。福岡の人は東京に移住したらいい。

そして2つの都市を、となり町のように行き来しながらビジネスをする。
そうすると、なんかね、「中央」と「地方」とかって幻想だし、都市はフラットなんだな。なんか、やれることはいっぱいあるんだな。と思えてくる。

ホントだから。まー、やってみなよ。

2015年12月15日火曜日

ワタミ、「渡邉」不在では回らなかったという当たり前


色々と言われがちなワタミだけど、ぼく自身は関連の飲み屋にほとんど行ったことがないので、好きか嫌いかと言われれば「どちらでもない」というか「よく知らない」。でも間違いないのは、ゼロから創業して売上高1,500億円まで持って行ったんだから、すごい才覚がある人なんだと思う。

で、昨日の日経ビジネス。「渡邉不在では回らなかった
http://business.nikkeibp.co.jp/atcl/interview/15/269473/121100022/

まぁ、なんというか。あんな才覚のある人でもこれなんだと、なんかザラザラした気分になった。

わずかな仲間と会社を創業。しかも他の会社がやらないようなことに挑戦して。だからこそ自分の信念を信じて、いつか自分の会社は、大きく成長して社会の多くの人びとから賞賛される。

たいていのベンチャー的創業者は、こんなことを考えながら創業し、経営してると思うんだ。

自分と仲間を信じて。チンケな未来じゃなく、なんか理想的なところに到達してやるんだ。と、強く信じて。

そんな風に、ほかに埋没せずに頑張り続けていると、それはそれなりに独自のビジネス感覚というか、時代感みたいなのを掴み始める。だってビジネスは、仮説と検証をひたすら繰り返すものだと言えるからね。

で、とにかく頑張って。経営者なんだから、嫌なことなんて山ほどあるし。それでもいちいちくじけてるわけにいかないし。結局自分の信念だけが拠り所みたいな状態。それでも衰えない情熱みたいなもので頑張り続ける。

そういうことができると、繰り返す「仮説・検証」が自分を導いてくれて。そこに若干の才覚があると、事業は成長をはじめる。

で、そんな風に成長しはじめると、世間的には放っておかない。
メディアをはじめ、いろいろと取り上げられ始めるわけだ。

ここらへんがスタートアップ企業の、本当の試練の始まりというところじゃないかと。

つまりそういうユニークな経営者は、メディアとかイベントとか、そういう側からすると面白いので取り上げたい。

経営者側は、自分が取り上げられることで会社の認知度があがり、ビジネスにもプラスになると思いはじめる。ここらへんは、創業してからの悔しさというか、認められなかった経験というか。いったん何かを失ったような気分になって、そこから這い上がろうとしているというか。そういう人ほど、こういう自分に脚光があたってくることを望むんだと思う。

まぁ、その人のビジネス感というか、考えというか、そういうものが聞くべきものをもっていればいるほど、その経営者に脚光があたり、注目があつまり、メディアがとりあげ、イベントに呼ばれ、懇親会で人と会い、パーティに呼ばれ、人脈は広がり。そして、こういう流れが、スパイラルにレベルが上がっていって。

当たり前だけど、こんな風になればなるほど会社に割く時間は短くなっていく。だってこれは、経営者のスター化であり、経済というかエンターテイメントの時間なわけで。だからこそ同じようなことを言ってるとエンターテイメント的にはつまらなくなるので、いろいろ頑張って注目を浴びるに値する状態を作り出したりする。イベントを主催したり、パネルに出たり。などなど。

こんなことやっていたら時間の問題もあるけど、気持ちのシェアが落ちていく。

それまでは、会社の些細なことまで心を砕くことができたんだけど、だんだんそれができなくなっていく。でも、会社をそこまで大きくできたなら、自分と思いを同じくする仲間がいるはずで、だんだんそいつに「ちゃんとやっといてくれよ」という流れになる。

でもね。間違っちゃいけない。そんな優秀な仲間がいたとしても、その人は、あなたの情熱とか、頑張っている姿勢を信じて頑張ってきたわけだから。

結局、急成長する企業の経営者って、ほかの人が簡単に代わりをできるわけがない。経営者に会社決定のほとんどが集中してたっていいじゃないか。普通の会社とは違うと言われたっていいじゃないか。

問題は、社会(顧客と言うところかもだけど、やっぱり社会だと思う)から望まれることをやっているか、そしてそこにビジネスはあるのか。この2点だと思うんだよ。

「いつか社会から賞賛される会社にしたい」という気持ちは大切だし、そうすべきだと思う。でも、そのために「世間の当たり前とは違うこと」を信じてやってきたからこそ成長したわけで、そのリーダーが現場から離れてしまい、しかも「世間的な当たり前」を目指してしまうと、その会社の根っこみたいなものがなくなってしまうというか。情熱の炎を燃やし続けてきた燃料が尽きるというか。そういうことじゃないかと思うんだよな。

ワタミ関連のお店にほとんど行ったことがないので、ワタミを離れてよくあるベンチャー企業の話として書いたので、現実とはちょっと違うとは思う。でも渡邉社長がどういう人であれ、これまでの努力は容易に想像できるのであって、それがこんな風に瓦解していくのは、忍びないというか。まぁ、きっとここからもう一度立て直すんだと思うけどね。大変だってやんなきゃいけない。それが創業者だし、経営者だし。

まー、ほとんど自分に言ってるんだけどね。

2015年12月14日月曜日

こどもたちの教育とFabLabについて ってかFabLearnということね (ちびっこた ちの未来 の続きの続き的な)

英語を頑張って勉強したら、英語の得意な人にはなるけど、それだからって国際感覚豊かなビジネスマンにはならない。

プログラミングの勉強を頑張ったら、プログラムの得意な人にはなるけど、素晴らしい技術者にはならない。

日本の企業も、学歴を重視しなくなって何十年もたつわけで、有名な大学を卒業していること自体は、その人にとって何の意味も持たない。

とはいえ、未来のことを考えたら、英語は重要だしITも重要。だって、これから外国との関係はますます深まっていくわけだし、ICTがビジネスも社会も基盤になっていくわけだしね。それに良い大学には、良いと言われている何かがあるわけで。でもそんなことは、どれも道具だったり手段なので、良い道具は大切だけど道具持ってたらいいのかよ。ということだよ。

こんなことは、実際にビジネスをしている人だったら誰でも知ってる。だからこそ、多くの親は、学校の勉強も頑張って欲しいけど、学校の勉強だけじゃ駄目だよな。ということを知っている。

もうちょっと言うと、学校の勉強は大切なんだけど、知識とどのように向き合うか。試験のための課題と見るのではなく、そこから触発される様々なことに興味を持って欲しい。その結果、勉強もよくできるようになって。というかね。そういう、言ってみればレベルの高いことを望んでいるんだよな。

「レベルの高いことを」と言ったけれど、誰にとってレベルが高いのかというと、子供ではなく、教える側。知識を伝える側。

つまり、知識を強制するのではなく、子供の内面から出てくる知的好奇心を刺激して、自発的に知識が吸収されていくというか。大好きなゲームのことなら、アホみたいに詳しい。というのと同じことを、「知」の領域に応用するということね。

だからこそ「良い学校」に入れたいというのではなく「良い教育」を受けさせたいということなんだと思う。

じゃぁ、「良い教育」って何よ。ということなんだけど、こいつは、「知識」と「現実」を結びつけてあげることじゃないかと思うんだよ。荒っぽいけど。

つまり紙のうえでの知識が、実は現実社会に生々しく息づいているものだということ。そしてその現実社会ってやつは、変えられない運命のようなものではなく、本人の主体的関与によって、いくらでも状況を変えられる。っつうこと。

だからこそ、現実に起きている基本的なこととか、本質的なことを理解し、理解したうえで主体的に関与していって、自分が望む未来を作っていくというか、そういうことじゃないかと思うんだよな。

Fabが教育に有効だという点があるとするなら、知識との結びつきを演出しやすいというところなんじゃないかと。プログラミングもいいけど、やっぱりガシガシ動いたり、ピカピカしたらわかりやすいしね。

おまえ、なに突然言い出してんの。っていうような内容だけど。ちょっと、いったん書き留めておきたかったことなので。

Fab知らない人は、ここを見てね。ファボラボ太宰府なんだけどさ。そーいうことよ。

そして、ぼくらがやろうとしてるTECH PARKも、そーいうこと。

2015年12月12日土曜日

ぼくらがTECH PARKをはじめる理由 (ちびっこたちの未来 の続き的な)

Groovenautsという会社は、IoTという切り口でMAGELLANというサービス提供をしている。このIoTという言葉、色んな人が色んな風に使っているから、「IoT」というだけでは大切なことは何も伝わらない。

なので、ぼくらが頑張っている「IoT」というヤツ。こいつは何かということなんだけど、それは普通の人の普通の生活が、科学技術のチカラを借りて、少しずつ楽しくなるというか、なんかワクワクした気分で毎日朝を迎えられる。そんな世の中をちょっとずつでも実現していきたい。そんな感じなんだよね。

こんな風に思っている気持ちが伝わるのかどうかわからないけれど、ぼくらに持ち込まれる話は、医療・電力・流通・金融の4分野が圧倒的に多くて。しかもほとんどが、新しい事業や、サービスを作っていく話で。なんかどれもみんなの生活にかかわっていることばかり。

テクノロジーというやつは、時としてそれ自体が目的化しがち。で、目的化したテクノロジーは、テクノロジーの枠を超えるのが難しくって、だから、そことつながっているはずの人々の喜びとか悔しさとか、そういうことから無縁になってしまい、いったい何のためにやってるんだっけ。みたいな感じになってしまう。

でもやっぱり、ぼくらが目指しているのは、普通の人の生活を、楽しく・ワクワクすることなんだから、普通の人のちょっと辛い気持ちとか、困っていることとかに敏感じゃなきゃいけない。そう思うんだよ。

だから、テクノロジーカンパニーのGroovenautsが、どうして学童保育をはじめるのか。どうしてファボラボをやるのか。そういうことに対するこたえなんだけど、身近な、そう、ぼくらが生きている身近な社会の課題に対して、ぼくらなりに敏感でいようということの宣言みたいなもんなんだな。


科学技術という道具は、生活を豊かにするチカラを持っているし、ちゃんと付き合えばとても楽しいし、夢みたいなことをカタチにするチカラも、(ちょっと頑張んなきゃいけないけど)持っていると思うんだよ。


だから、一つはTECH PARK KIDS。これは、小学生を対象にした学童保育。


学校でも家庭でもできないことにこだわってる。だから、順位をつけたり、成績表をつけたりなんかしない。楽しいことをとことんまでやればいい。だって、こどもなんだから。

でも、コンテンツは最高のものを準備して、上質な経験をしてもらうよ。

プログラミングで遊べるし、ロボット作りもできるようになる。どの道具も、ぼくらみたいな専門家が見て、最高と思えるものばかりを準備するからね。

「テクノロジーを学ぶ」のではなく、「テクノロジーで遊ぶ」

そんな体験を、学童保育という長い時間の中で、ゆっくり、じっくり、遊びを通じて体得してもらえればいい。

これからの未来は、プログラミングもそうだけど、コンピュータテクノロジを知っていたら、他の人ができないようなビジネスを作る起業家になれるかもしれないし、みんながワクワクするようなお店を経営できるかもしれない。そう、こどもたちが未来をつくる。こどもたちの未来がワクワクする。そんなこどもたちを見ていて、おとうさんもおかあさんもワクワクして、みんながワクワクする。

そういうことなんだな。


もう一つは、TECH PARK MAKERS。これは、ものづくりを支援する工房みたいなやつ。


今の時代、3Dプリンタだとかレーザーカッターとかオープンハードウェアだとか。ものづくりはとても簡単になってきた。

でも、どうやって使ったらいいかわかんないし、聞きたいけど教えてくれる人もいないし。だから、そういう場所を提供する。デバイス絡みだけじゃなくて、クラウドだって使えるし、人工知能の使い方も教えちゃうよ。

そんなこと言うと、なんかむずかしそうな感じだけど、電子ミシンとかもおいてあるから、こどものために体操着に刺繍してあげたい。とか、そういうこともできるように準備している。ママのためのモノづくり。ね。

もちろん本格的にモノを作って、なんかビジネスにまでつなげていきたいと思っている人も応援してる。そういう人のために、世界中の投資家とも話をしていて、まだまだ最初の試作ができたレベルでの投資(つまりseed moneyってやつね)。そういうのも準備中。

事業化を目指している人も、趣味を突き詰めたいだけの人も、そういう人のワクワクしたい気持ちを持続できるように、いろいろやっていくから。楽しみにしてね。

で、この2つの空間は、ぼくらGroovenautsのオフィスと、透明なガラスの壁を隔ててつながっている。

これ、もうひとつ大切にしたかったこと。

昔はさ、こどものそばに大人がいて、大人のそばにこどもがいたよね。自分のこどもじゃなくても、大人とこどもが声をかけあっていた。

それがいつの間にか、外で遊べなくなっちゃったし、こどもはこども。大人は大人で。

Groovenautsの社員は、ぼくが言うのも変だけど、すっごく優秀で、すっごくイイやつばかり。で、そういう社員から見えるところに、ロボット作りを頑張っているこどもがいて、MAKERSで頑張ってモノづくりしている人がいて。

大人だって頑張ってるし、こどもだって頑張ってるし。大人も悩むし、こどもも悩んでるんだし。

だからさ。そういうことなんだよ。

ぼくなんか、時々こどもに「おっちゃん、がんばってるね」とか、言ってもらいたいもんね。

つまり、こういう空間というか、こういう取り組みというか、そういう些細なことかもしれないけれど、ひとつひとつが、結局ぼくらを成長させるし、強くしていく。

これが、ぼくらなりのIoTだし、ぼくらなりの取り組み方。

これが、ぼくらがTECH PARKをはじめる理由。ぼくらなりのビジネスへの取り組み方。

ハマで考える ちびっこたちの未来(たぶん連投)

アメリカでは、オバマ大統領が推進しているSTEM教育。つまり、科学・技術・工学・数学(Science, Technology, Engineering and Math)に重点を置いた教育政策つぅのがあってだね。これからの子供たちに、こうしたことを楽しく学ばせようっていうプログラムが盛りあがってるらしい。

まぁ普通に考えて、世の中の発展にはこうしたことは大変重要。だけど実際問題として、こういうことを教える先生の育成とかできていないわけなので、じゃーどーすんの?つうことを、学校だけに頼るのではなく、なんか方法あるんじゃない?ってね。

ちょっと待って。てこれってテックパークじゃん。そーじゃん、テークパークじゃん。TPKじゃん。あ、Teck Park Kidsね。

ということで、じゃんじゃん言いながら、やって来ましたみなと横浜。

今日から2日間。テックパークチームが全員横浜に集まり、STEM教育について考えます。で、せっかくの機会なので、いろいろ振り返りつつまとめてみます。

2015年10月18日日曜日

海の中道で考えたこと

予報通り北東の風が吹き始め、島の灯台は風速8メートル。
街と海が近い福岡。車で30分以内の近場に、カイトできる場所が複数ある。


海が深く、波が荒い海の中道
比較的遠浅で、メローな波が入ってくる奈多
湾内かつ堤防で囲まれて、ほとんど平水面、基礎練向き。街中からすぐの愛宕浜

カイトと言っても波乗りしたいので、今日は風と波が期待できる海の中道を目指した。

到着した時のコンディションは、平均8.8メートル。ブローで9.6メートル。


海にはサーファーが3人。波も適度に入って、今日はいろいろできるかな。といっても、カイトボーダーが誰もいない海に一番乗りは、今だにチョット緊張するのよね。


カイトって、風が強い日は小さいカイト、弱い日は大きなカイトを準備する。自分の体重や、やりたいことによって選ぶカイトが変わる。で、今日は9平米でスタート。

ボードは、この夏から乗り始めているやつなんだけど、ストラップがついていないサーフボード。サーフボードをマジメに乗り始めたのも、この夏。きっかけはこいつ。ストラップ無しのノンストラップ・サーフ。まぁ、いわゆる普通のサーフボードってことなんだけど。

この夏から使っているボード。場所は、愛宕浜。奥に見えるのはヤフードーム

一般的に使われているボードは、ストラップがついていて左右どちらにでも行ける。どっちも先端になりうるから、ツインチップ。「tip=先端」ね。


ストラップがあるおかげで、ジャンプや回転といったトリックができる。しかも海面からの反発も小さいので、小さい波なら波を切ってガンガン行ける。切れないくらい大きな波なら、ジャンプして乗り切るとかできるし。

一方、ノンストラップ・サーフは、まぁサーフボードなわけだから、波との関わりを楽しむボード。でも、道具は色々あって、波からの反発が少なくツインチップのように波の影響を受けにくいものもあるわけなんだけど、少なくとも今自分が目指している乗り方は、風の力を借りながらも、波との関係を楽しむ乗り方。

なのでボードも波乗りしやすいやつ。つまり波の反発を返してくれて、波に乗ったらスピードが出るタイプ。

これに乗り出して学んだことは色々あって。まず、一つ一つの波に注意を払うようになった。大きな波も、小さめな波も、どういうつもりでその波と関わるのかを意識して乗るようになった。ような気がする。

津屋崎

そうしなきゃふっ飛ばされるし、そうしなきゃ波に乗れないし。というのもあるけど、そういう経験をしていくうちに、大げさかもしれないけれど「一つ一つの風や、一つ一つの波に敬意を払って丁寧に乗る。」ということが、すごく大切だということを知った。知ったというか、サーフボードに教えてもらった。

適当なヤツはふっ飛ばされるのだ
浜辺でもふっ飛ばされるのだ

風に一つ一つなんてあるのか。と思われるかもしれないけど、場所や高さによって吹いている風はまちまち。で、普通に走っている限り風は唯一の動力源だけど、波に絡む時は動力源が波のパワーに切り替わる。なので、カイトを今まで以上に上手くコントロールしなくちゃいけない。

ジャイブするのか、ターンなのか。乗ろうと決めた波とどう絡むのか。ターンするなら、どのくらいの角度で切り返すか。ターンして一気に乗るなら、その後のラインをどう取るか。それとも鋭角に切り返すのか。切り返して方向転換するのか、切り返しても戻らないで先に進むのかとか。

なかなかいい波に絡めない

つまり、カイトのパワーがいらない場合や、すぐに欲しい場合、必要以上いらないけれど、一定以上のトルクでパワーが欲しい場合。パワーの向きも進行方向だったり逆向きだったり。上向きだったり、横向きだったり、中間だったり。

そういうことを上手くやるためにも、大切なのはカイト位置。カイトをどこに置くのかってこと。

特に、いったん波に乗ると一気に加速する。しかもカイトのパワーから波のパワーに切り替わり、やることがカチっと切り替わる。なので加速する方向も今までと全く変わる。で、その時のカイト位置。これが結構、今の課題だったりする。(そりゃ、道具だよ。という人もいるけど。)



まぁ、色々と意識しなくちゃいけないことが多い。でも難しいからやりがいがあるとも言えるし、こんな風に自然に対して丁寧に向き合うという時間は、なんだかとても大切なことだと、最近つくづく思う。

で、海の中道。

カイトで浜辺近くを走っていたら、なんか大きなものが流れていた。近づいたら溺死したイノシシ。「海を渡るイノシシがいる」というほど泳ぎが得意なヤツ。何か理由があって海に出て、何か理由があって死んだんだろう。必死に生きている生き物がいるそばで、自然のちょっとした力をお借りして遊ばしてもらっているわけだから、やっぱり自然に対する敬意は忘れずにしなければいけない。

なんか、つくづく思ったわけよ。

やすらかに眠れよ

2015年10月12日月曜日

Naish Pivotに乗ってみた

くカイトサーフィンをやっていると、サーフィンの動きにあったカイトが欲しくなってくるよね。スタイルによって違うのだと思うけど、ぼくの場合はこんな感じ。

1. 波へのアプローチの速さ
乗りたい波を見つけたとしても、なかなかカイトがいうことを聞いてくれないことがある。ボトムターンしてもう一度絡みたいのに、カイトがついてきてくれないとか。頑張ってる間に結構走ってしまうので、これは結構もどかしい。

例えばこの写真。立ち上がってきた波に絡もうとしても、カイトは逆向きに引っ張ってるのでアップ取るのに苦労してる。「あー、もー、ホントに!」と思う瞬間。
ライン取り間違えたんだろ、とも言えるけど。


2.波に乗っても落ちない
波乗りをしている時、カイトには空で待ってもらいながら乗る。カイトのパワーはいらないからね。
カイトはオンショアの風で乗るわけだから、波に乗ると一気に風下に下ることになる。当然、カイトのラインは一気にテンションを失うわけで、そうなると下手したらカイトは失速。落ちてしまう。
こうしたことを避けるには、カイトを高い位置に置く。低いと失速しやすいんだけど、どのあたりから危険かは、カイトの性能による。だから、この場所においておけば大丈夫という位置に幅があればあるほど、扱いやすい。

この写真は、波乗りの方向がモロにカイト方向だったので、思ったよりもカイトが耐えてくれずカイトが落ちている最中。
「あー、もー、ホントに!」
カイト位置をもっと高めにしておけばよかっただろ。とも言える。


3.回転半径の小さいジャイブ
単に方向転換するだけのジャイブだったら、大きくスプラッシュ上げながら曲がるのもいいけど、波にからみたいときは、小さく素早く曲がりたい。
これはカイトの回転半径が強く影響する。回転半径が大きいと、カイトは一度上空を通過して方向を変える。そうじゃなくて、カイトループなみにクイッと向きを変えて欲しいんだよね。もちろん、ボードの踏み込みと体の使い方は重要だけどさ。

4.安定したパワー
クイッと曲がった後もそうなんだけど、パワーが安定的に入って欲しい。カイトを振りながらパワーつかむのではなく、曲がりながらも曲がった後も、同じように安定的にパワーがもらえると助かる。これは、波乗りモードからカイトモードに切り替える時にも、カチッとパワーくれるとうれしいよね。

つまり、自分が求めているカイト性能は、アップ性能が良くて、回転半径が小さく、テンションが緩んでも失速しにくく、安定したパワーがあるものということになる。

もちろんテクニックでカバーできることは沢山あるわけで、それはそれで練習して体得しなければならないので、コツコツやってるわけなんだけど。

で、お願いしておいたら、Break Outの森内さんがNaish Pivotを試乗させてくれました。


乗ってみて最初に感じたのは、アップ性能の良さ。OzoneのEdgeと同じくらいぐんぐん上っていく。これは波へのアプローチが簡単になるだけでなく、沖に出るのが簡単になるので、いろいろと嬉しい。

意外だったのは、Wave用カイトとして一般的に言われているような、素早くクイクイ動くという感じではない。素早く動くわけではないけど、回転半径はかなり小さく旋回させることができる。「できる」と書いたのは、操作次第だから。小さく旋回させれば、ジャイブも小さく曲がれるし、大きく旋回させれば結構大きなジャンプをすることもできる。

これは旋回性能というよりもパワーなんだけど、上手く使うとびっくりするほどリフト感がある。ツインに履き替えてジャンプしてみたんだけど、結構ガッツリリフトしてくれて、高さも充分出る。それなのにオーバーには強く、ガンガンくる感じではない。だからこれも操作次第という感じ。

素早く動いてしまうわけではないというのは、だから嫌。という人もいるのかもしれないけれど、波乗りしているとカイトの位置は結構重要。だからカイトを見なくても位置を感じられて、片手で位置修正しやすい方がいいのではないかとも思う。素早く動かす時というのは、方向を切り替える時で、それは素早さよりも回転半径のちいささの方が重要なんじゃないかとも思えます。

カイトの失速に関してだけど、何度も波に絡んでみたけど、やっぱりWave用というだけあってすごく頑張ってくれる。

この写真、Pivotに試乗した時のもの。波で一気に加速したので、バックラインはテンション緩み始めているけど、結局カイトは頑張ってくれて、そのまま乗り続けることができました。


まだまだテクニックを磨かなければ駄目なのはわかっているけど、どうしたらいいのかわからないことは色々ある。これまでのWave用カイトとはちょっと違った個性のおかげで、カイト位置やバーのハンドリング、課題と思われることを今まで以上に気づかせてくれました。

当たり前だけど、これさえ使えば楽々乗れますという道具なんてないわけで。だけど、なかなか苦労していて次に進めなかった扉を開けてもらえると、その先に自分が本当に取り組まなければならない課題みたいなものが見えてくるっていうことは、なかなかいい道具だなと思いました。

ツインで乗っている人がいるのも、よくわかる。ジャンプも充分高さ出るし、回転半径小さいからカイトループもしやすいだろうし。